行動を生み出す「予記」と「予悔」:誠実さを育む月間目標の立て方

行動を生み出す予記

「予祝」という言葉を聞かれたことはありますか?
例えば、豊作などを祈って、秋の豊作の様子を模擬実演する行事1のことで、近年では引き寄せの法則的な観点で語られる記事をよく目にします。

私は日記を付けており、日記帳の月初めのページに「予記」という欄があります。
本来は今月の予定などを備忘録的に書く欄なのでしょう。
しかし、私はこの欄を「予祝」として利用しています。

「予記」に記すのは、その月を「どのように過ごしたい」のか、「どのような成果を出したい」のかなどです。
予定を書くのではなく、1ヶ月を振り返った時にこんな月だったと言える目標を書いています。

私は5年日記を使っています。
「予記」を書く際に「◯年前はこんなことを目標に1ヶ月を過ごしていたのだなぁ」と思い返すことができるのは、5年日記の良いところですね。
自分の成長を感じられたり、今から思えば浅はかな願いだったなぁと思ったり、過去の記録を見返すのは面白く感じます。

さて、「予記」を書く際はまず、その月のフューチャーマッピングを描いています。
フューチャーマッピングは神田昌典氏の考案した創造的課題解決法で、誰かの120% Happyなストーリーを描き、そこから現実のタスクを見出していく思考法です。

Future Mappingアニメーション

フューチャーマッピングで出された1ヶ月のストーリーを元に「予記」を書きます。

私のフューチャーマッピングのプロセスでは「予悔2」も行います。
「後悔」は後から悔やむものですが、「予悔」は予め悔やむもので、目標達成に向けて「後悔しそうなことは何か?」と問い、それを回避するための行動計画を加えます。
「予悔」を考えることで、自分が見落としていた視点や、何かを言い訳に行動しない気持ちに予め対処できるのです。

このようにして、1ヶ月の「予記」を書きますが、当然すべてが叶うわけではありません。
できたこともあれば、できなかったこと、中途半端になったことなど様々あります。
特に、自分以外の人が関わることは、思うように行かないことが多くあります。
それでも、自分が他人を当てにして待ちぼうけをしていない限り、何かしらの進捗はあります。
「予記」を書くだけで、その出来事や結果がやってくるのをただ待つのではなく、書いた「予記」を現実のものにするための行動を行うことが大切です。

スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』では、「誠実」という言葉を「自分の言葉に現実を合わせる」ことと定義しています。
「予記」を書き、それに現実に合わせられるよう日々行動し努力することで、得たい結果だけでなく、誠実さという人格も養うことになります。
あなたもぜひ一度「予記」を書いて、その実現に向けた行動を行ってみてください。
きっと、人生が良い方向へ動き出しますよ。


「予記」を書く際、私はフューチャーマッピングから行っていますが、もちろん必須ではありません。
もうそのまま日記帳に向かい、1ヶ月後をイメージして「予記」を書くでも十分です。
あなたにあった「予記」の書き方をしていただければと思います。

私のコーチングではフューチャーマッピングを使った目標設定を提供しています。
フューチャーマッピングを取り入れる良さは、明確な目標がなくてもコーチングを開始できるという点にあります。
なぜなら、フューチャーマッピングであなたがまだ気づいていない真の課題を掘り起こすことから始めるからです。
なんとなく人生を変えたいと思っていたり、現状を打破したいと思っていたりする方が、新たな目標と行動計画を手にすることができます。
ご興味があれば、こちらからお申し込みください。


脚注

  1. 予祝行事(よしゅくぎょうじ)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp) ↩︎
  2. 「何も変えない、行動しなければ、1年後、5年後、10年後にどのようになっているか」という視点を得る意味でも使われます ↩︎

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