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破るための型を学ぶことの重要性

守破離という、何かを学ぶときの守るべき型があります。

  1. 守:基本を忠実に守り、型を身につける
  2. 破:基本の型に自分なりの工夫を加えていく
  3. 離:自分の型を創造する

という感じでしょうか。
何かを学ぼうとするとき、この順番を守ることが上達には不可欠になります。

「守」から「破」に行くことを「型破り」と言います。
一方で、「守」をおろそかにして、基本の型もできていないのに自己流におちいると「型なし」となります。
「型破り」は文脈によっては否定的な意味にも感じられますが、しっかりと基本が出来た上でのことなので、「型なし」とは大違いですね。

最近、Youtubeで「○○を弾いてみた」系の動画を良く目にします。
連弾したり、速弾きしたり、アレンジしてみたりと、まさに「型破り」なパフォーマンスを披露していて、観ていて面白く思います。
一方で、型破りなパフォーマンスだけを真似しようとして、「型なし」になっている人達もいます。
真似た曲は同じように弾けるかもしれませんが、オリジナルでアレンジすることはたぶんできないでしょう。
一見派手に弾いているその根底には、長年丁寧に曲を奏でてきた積み重ねがあるはずです。

NLPにはモデリングという手法があります。
憧れの人や自分ができるようになりたい事を上手くできている人が、どのようにそれを行っているのかを真似することでスキルをいただいちゃう手法です。
基本的には相手の行動を観察して、それを体を動かしながら真似てみるのですが、それだけだと表面的な真似事で終わってしまいます。
それだけでも効果がある場合が多いですが)

より効果を発揮するためには、なぜこのような動きや考え方をするのかまで深く観察する必要があります。
動作や話し方など、一つひとつの意味を考えながら繰り返し丁寧に真似することで、表面的なことだけでなく、その技術を支えているものを理解できるようになります。
そして、それはその技術を教えてくれた人、モデルにした人に対する敬意でもあります。

簡単にできるものは簡単に使えなくなります。
その裏にある原理や基本をどれだけ自分のものにできるかで、状況に応じた自分なりのアレンジが「型破り」になるか、「型なし」になるかが決まります。
誰かや何かを参考にする場合は、きらびやかな表面的なことだけでなく、その技術を支えている根底が何なのかを見極め、それをこそ参考にしたいと思います。

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