なんでもポジティブに考える人と、なんでもネガティブに考える人っていますよね。
Hiro
ひとつの同じ出来事を、なぜ人それぞれで捉え方が変わるのか、変わりうるのか。
なぜあの人はいつもポジティブで元気なのか。
なぜあの人はいつもネガティブで元気がないのか。
ネガティブな人もポジティブになれるのか。
先日受けたNLPのコースで「NLPコミュニケーションモデル」というものを学びました。
参考
NLPプラクティショナー認定コースNLP-JAPANラーニング・センター
それをもとに考えを少し巡らせてみました。
今日は、そんなお話です。
人が認識できる情報量は世界の86,000分の1だけ
人間が出来事を認識するには五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を使います。
この五感がフルに感知できる情報量は毎秒1100万ビットもあるそうです。
日本語の文字数にすると687,500文字(2byte計算)。日経新聞4.5刊分にもなります。
ただ、これだけの情報量をすべて処理していたら脳は栄養不足に陥り餓死するとも言われています。
私たちも、視野に入るすべてのものがクリアに認識できて、街歩く人々の声が聖徳太子以上に聴き分けられ、心臓の鼓動や身体のむずがゆさなどをすべて意識していたら何もできなくなってしまいますよね。
ということで、脳がいい感じに情報を選び取ってくれています。
感知した1100万ビットの情報量のうち、私たちが認識できるのはわずか128ビットまで。
文字数にするとたったの8文字です。極端に減りますね。。
あなたはどんな情報を欲していますか?
では、どうやってこの8文字が選ばれているのでしょうか。
私たちは感知する大量の情報から、脳が「削除、歪曲、一般化」を行い、今の自分が必要とする情報としての8文字が選ばれています。
世界的に有名なコーチであるアンソニー・ロビンズ氏の著書に以下の言葉があります。
「脳」を適切に使うための鍵が「質問」なのだ。
『運命を動かす』p.109-l.9
普段、どのようなことにアンテナを貼っているかによって選び出される8文字が変わってきます。
ポジティブな側面を選び出す人もいれば、ネガティブな側面を見る人もいるでしょう。
一つの出来事を見たときに、私たちはどの8文字を選ぶために、日々どんなことに意識を向けるのかが大事になってきます。
私たちは好きな8文字を選ぶことができる
『ダヴィンチ・コード』で有名なダン・ブラウンの小説に面白い記述がありました。
主人公のラングドン教授はその小説のヒロインに
I + XI = X
ローマ数字で書かれた数式を見せ、
これは正しいか?
数式を変えずに正しくするためにはどうしたらいいか?
という問いかけをしました。
さて、みなさんどうでしょう?
わかりますか?
チッ
チッ
チッ
ポーン!
二人は数式を挟んで向き合っていました。
わからないという彼女を、ラングドン教授は自分の立っている場所に呼び寄せます。
X = IX + I
逆さの数式を見せ、以下のように言いました。
視点を変えるだけで、他人にとっての真実が見えるときもある
『オリジン』
視点を変えることで同じモノでも違っ見方ができるということですね。
『7つの習慣』にも、以下のようにあります。
私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界を見ているのであり、自分自身が条件づけされた状態で世界を見ているのである。
『7つの習慣』p.22-l.9
私たちが認識している事実は、私たち自身によって創られているのです。
とすると、今この瞬間がポジティブなのか、ネガティブなのかも、私たち自身で選べるという事ですね。
私たちが感知した687,500文字の中から選ばれた8文字。
それが気に入らなければ、私たちは残り687,492文字から別の8文字を選ぶことができるのです。
どのような感情や状況にいたとしても、別の8文字という選択肢があるということを心に持っておきましょう。
そして、自分の好きな8文字を選んでみましょう。
きっと、あなたの世界はちょっと良くなるはずですよ。
Today’s Quote !!
質問によって意識の焦点の当て方が変われば、一瞬で自分の感じ方を変えられるのだ。
『運命を動かす』p.115-l.10