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サイコロジー・オブ・マネー

今日はモーガン・ハウセル氏の『サイコロジー・オブ・マネー』です。

<今回の問い>

一生お金に困らないために日々行うべきこと、意識しておくことは何か?

副題は「一生お金に困らない「富」のマインドセット」ということで、どうやってお金を稼ぐか、増やすかというより、金銭的に豊かであるための心構えが多く書かれた本です。

「はじめに」で著者は経済的成功のカギの一つとしてソフトスキルをあげています。

経済的な成功は、何を知っているかよりも、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題なのだ。

実際に目次を見てもマインドセット的な言葉が並んでいます。
各目次の副題のいくつかを取り上げてみますと、

 第1章:おかしな人は誰もいない – あなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。しかし、それはあなたの考えの8割を構成している。
 第2章:運とリスク – 何事も、見かけほど良くも悪くもない
 第8章:高級車に乗る人のパラドックス – 誰も持ち主には関心を示さない
 第9章:本当の富は見えない – 裕福さの誇示は、富を減らす一番の近道
 第16章:市場のゲーム – 「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけない

など、心の持ちよう的な内容が目立ちます。

「第16章:市場のゲーム – 「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけない」には以下のように記されています。

投資においては、「自分がどれくらいの時間軸で投資をしようとしているかを忘れず、別のゲームをしている他人の言動に惑わされないこと」ほど大切な考えはない。

これは何も投資に関することだけでなく、自分でビジネスを行っている人にとっても大切なことだと感じました。

自分にしかできないこと、自分だから与えられる価値を提供することで、私たちは対価としての報酬を得ています。
それはあたかもこの章で言われている「自分のゲーム」。
そのゲームに対して、他者からあれこれ不要なアドバイスを受けたり批判されたりする必要はないわけです。
自分が持っている信念を大切にし、自分にも相手にも誠実に接することが大切だと思います。
他人からとやかく言われても、それは「他人のゲーム」のルール。
もちろん、そこから学べることは学び、「自分のゲーム」をブラッシュアップすることも大切です。
しかし、必要以上に悩んだり、落ち込んだり、道に迷ってしまう必要はないと改めて思いました。

そして、「自分のゲーム」をし続けるために著者は以下のように言っています。

「自分がどんなゲームをしているのかを、あらためて言葉に書き出して確認する」ことを強くおすすめしたい。

著者も述べていますが、要はミッション・ステートメントですね。
自分が何を指針に行動するのかを明確にし、日々それに沿うように行動することが大事という点は『7つの習慣』にもつながります。

最後に訳者の言葉を。

人は、高価なモノに囲まれるだけでは幸せにはなれない。真に豊かな人生をもたらしてくれるのは、自分の思い通りに毎日を過ごせることなのである。そしてお金は、それを実現するための大切な道具になる。

今日あなたは、真に豊かな人生を送るために、どんな「自分のゲーム」を定義しますか?


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