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オンラインスクール立ち上げのために2023年のe-learning市場のトレンドを勉強してみた

オンラインスクールを構築できるプラットフォームを提供するThinkificが発表したDigital Learning Trend 2023を読みましたのでサマリーと所感を備忘録として残します。
Report自体は以下からDownloadして読むことができます。(英語です)

The Digital Learning Trends 2023 Report

e-learningの市場は2026年に4,600億ドルが見込まれているそうです。
クリエイターの市場が今1,000億ドルくらいだそうなので、まだまだ伸びしろのある分野だと。
(クリエイター市場がe-learning市場と同義かは読み取れませんでした)

レポートの中では2023年のトレンドを5つに分けて紹介しています。
アメリカで2,000人以上にアンケートを実施し、成功しているクリエイターにインタビューをした結果だそうです。
なので、あくまでもアメリカの状況ですが、いずれは日本も同じ状況になるでしょうから、今から準備をするネタとして使えればと思います。

Trend 1: マイクロラーニングの到来

e-learning市場の成長は前述のとおりですが、中でもモバイル、つまりスマフォやタブレットで学習する人の割合が68%と、PCの29%の2倍に増えています。
モバイルを利用したe-learningの市場規模は2021年の422億ドルから2026年には1,558億ドルになる見込みとのこと。

面白かったのは、Z世代やミレニアム世代の学習意欲の高さ。
約80%の若者が毎月何かしら新しいことを学んでいるそうです。
(Thinkificがリーチできる人たちなので学習意欲がそもそも高い可能性もありますが)

ただ、彼らの悩みは時間がないこと。
なので、短時間で学習できるコンテンツであれば、80%の若者が60日後も継続して学び続けているそうです。
これをマイクロラーニングと言っています。

事例として、新規顧客の70%以上をTikTokから獲得しているMaddie Spearさんは、1つの動画を1分から5分に収めるようにしているそうです。

Maddie, MSW, LCSW (@therapy_thoughts) | TikTok

また、短いコンテンツは視聴者だけでなく、クリエイターにも良いことだと言っています。
短ければ安く、簡単に、短時間で作れ、テストも修正もやりやすいからと。
たしかにそうですね。

TikTokとかInstagramとかよく分からないと敬遠していましたが、ちょっと考えようかな。。
いずれにせよ、オンラインスクールを作る場合も、スキマ時間で観られるように構成するのが良さそうですね。

Trend 2: 面白さより役に立つコンテンツにシフト

エンタメ系のコンテンツより教育系のコンテンツに興味を持つ人が2倍くらいいるそうです。
教育系のコンテンツ、つまり知識の共有や影響力の推進などに注力することで、信頼や長期的な関係を視聴者と築けるといいます。

しかし、教育系のコンテンツで十分な売上を上げるのは厳しいとも指摘します。
実際に年間で50万ドルを稼ぐクリエイターはわずか3%しかおらず、残りの90%は10万ドルに満たないとか。

。。。あれ、そんなに悪くなくない?
10万ドルって1,300万円くらいだよね、今。

と、思ってソース元を確認してみたら、50%は1万ドル未満だそうです。
しかも、これ教育系のコンテンツだけでなくエンタメ系も含めての数字なので、やっぱり厳しいのでしょうね。

ただ、ビデオマーケティングコーチのMatasha Pierreによると、エンタメ系のコンテンツが騒がれるのは短期間だけだが、人生を少しでも変えるようなコンテンツを経験した視聴者は戻ってくると言います。

しかも、市場は成長し続けているので、自分が何をしたいのか目的を明確にして、自分の視聴者やニッチを見つけ、スモールステップやっていけば、成功は後からついてくると。

最初から栄光を求めては駄目というのは、いずれの場にも当てはまりますね。

ちなみに、レポートではエンタメ系が駄目とは言っていません。
TikTokやYouTubeを主戦場とするのであれば、エンタメ要素は必要と言っています。
自分がどちらに合っているか次第ということです。

Trend 3: コミュニティが重要になる

これまではコンテンツが大事と言ってきたけれど、2023年はコミュニティーだと断言しています。

53%の人々は自分が所属するコミュニティの誰かが推薦したものを買うし、60%のZ世代はオンラインコミュニティはとても重要と考えているそうです。

60%のフルタイムクリエイターはメールやニュースレターを使って自らのコミュニティを育てているそうです。
コミュニティはフォロアーを育てたりサポートをしたりで、視聴者をつなぎとめておくことができます。
また、新しいコンテンツのβテストにも使えると。

新しいコミュニティを立ち上げるのは、コンテンツを作るのと同じように大変だけれど、立ち上げるだけならすぐにできるので、視聴者とつながる何かを最初に作っておくようにと。

レポートの中では、Substackという有料課金のニュースレターを配信できるサービスが紹介されていました。
アメリカではニュースレターは一般的なようです。

Substack – A new model for publishing

日本ではnoteでもサブスクリプションができるので、わざわざ利用する必要はないかもしれません。
ただ、こちらから働きかけるにはメルマガとかがあったほうが良いのも確かなので、ちょっとこれも考えよう。

Trend 4: 収益源は多く持て

これは経済の先行きが不透明だから。

フルタイムのクリエイターでも平均で2.7箇所の収益源を持っているとか。
副業の人でも2.1箇所(これは本業と副業なんだろうけれど)、趣味の人で1.8箇所だそうです。

クリエイターのその他の収益源としては、会員制サービス、コーチング、自動販売化されたオンラインコース、デジタルダウンロードなど。
安いコンテンツにコーチングをつけるみたいな抱き合わせ販売(言い方が悪い)などができるそうです。

コンテンツのフォローアップにもなるし、コーチングはオプションとして良いかもしれません。

Trend 5: パーソナルブランディングの構築

オンラインコンテンツを購入する人の65%はコンテンツ自体に興味があり、どのプラットフォームで提供されているかは気にしないと。
プラットフォームに依存すると、安売りを迫られたり制限を加えられたりもするので、自分でコントロールできる環境を構築するのが良いとのこと。
ただ、プラットフォームは潜在顧客を呼び込んでくれるので、初期導入としては良いとも書いてあります。

また、Z世代が講師に求めるのは学歴ではなく丁寧さ。
テキストの出来にこだわるよりも、自分のブランドを確立することに注力したほうが良いとのことです。

まとめ

e-learning市場の2023年のトレンドのキーワードは3Cとまとめています。

  • Community:最も価値を生み出すものなので、まずはこれを構築する
  • Convenience:モバイル志向に合わせたコンテンツを作る
  • Control:自分のブランドを作り、自分でコントロールできることを増やす

今年はオンラインスクールの立ち上げも目標に入れているので、このトレンドも意識しながら構築をしていきます。

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