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終わりを思い描くことから始めるコミュニケーションの効果

養成講座のスタディーグループの中で、終わりを思い描いてからコミュニケーションを取るようにしたという実践報告がありました。

このコミュニケーションが終わった時に、どういう状況になっているのが良いのか、どんな成果や決定事項を得たいのかを、予め考えておくことで、そのとおりに話が進むことが多くなりました。

参加者

「終わりを思い描くことから始める」は『7つの習慣』の第2の習慣です。

その中に

目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出す
『7つの習慣』p.118-l.16

という記載があり、まさにこれを実践されているのでした。

 

そこで、今回は終わりを思い描くことから始めるコミュニケーションの効果について考えてみたいと思います。

効果的なコミュニケーションができるようになる、一つのヒントになればと思います。

すべてのものは二度つくられる

第2の習慣の中に、「すべてのものは二度つくられる」というのがあります。

すべてのものは二度つくられる
  • 第一の創造:知的創造
  • 第二の創造:物的創造

「第一の創造」でコミュニケーションの意図を考え、「第二の創造」で実際のコミュニケーションを取っていく

こうすることで意図したコミュニケーションができるようになります。

難しいけどね

ただ、常に「第一の創造」を行うことはなかなか難しくもあります。

第一の創造が常に意識的に行われているとは限らない。
『7つの習慣』p.122-l.3

時には反応的になってしまうこともあるでしょう。

反応的な時は、文句や嫌味が出やすくなります。

ただ、文句や嫌味を伝えるだけのコミュニケーションには自己満足以外に意味はありません。

もちろん、相手との信頼残高が高く、相手に理解力があり、相手がホスピタリティに溢れていれば、不満の解決に向かって話し合いを持ってくれるでしょう。

ただ、残念ながらそういったケースは極稀なはずです。大抵は、面倒な人だと思われ、距離を置かれるでしょう。

言った本人はスッキリするかもしれません。スッキリした分、すっかり忘れます。というか、たぶん気にもにしてません。

しかし、言われた側は「なぜそんなことを言うんだ?」と悶々とします。

スッキリした代償として、人が離れていったり、今後得たい情報や必要な情報が入ってこなくなることは、決して小さいものではありません。

 

同様に、日々、様々な人と接する中で、

Hiro

この会議の目的はなんだろうか?

この人は何を解決したがっているのだろうか?

これ自分に関係ないな。。。

と思うことがあります。

相手の意図が理解できないと、自分がしてあげられる貢献も的はずれなものになりかねません。

相手は聞いて欲しいだけなのに、アドバイスをしてしまうとか。。

 

部下とのコミュニケーションでも、自分の目的意識がちゃんとしていないと、部下の時間を浪費する会議になってしまったりします。

もちろん、雑談目的のものもありますし、無目的での日常会話も大事です。しかしそれも、人間関係を築く目的が背景にあるはずです。

生産性が広く謳われるようになっている昨今、目的意識を持ったコミュニケーションの重要性は高まっているでしょう。

終わりを思い描くコミュニケーションの効果とは

相互理解のコミュニケーションは公的成功の領域です。

その点で、難しくて当たり前なのかもしれません。

しかし、影響の輪に集中し、主体的に言葉を選ぶこと、刺激と反応の間のスペースをうまく使うことで、効果的なコミュニケーションは目指せます。

終わりを思い描くことから始めるコミュニケーションには、以下のような効果が見込めると思います。

終わりを思い描くコミュニケーションの効果
  1. 相手の理解度を上げられる
  2. 得たい結果を得やすくする
  3. 効率の良いコミュニケーション手段を選べる

相手の理解度を上げられる

コミュニケーションを取ることは、下記のようにいろいろな目的があるかと思います。

  • ただの情報共有
  • 相手に何かを促したい
  • アドバイスをもらいたい
  • 頭の中を整理したい
  • ただ聞いて欲しいだけ

相手にコミュニケーションの意図を伝えることで、相手の集中度や姿勢を自分の意図した方向に向けることができます。

それにより、相手の理解度も上がり、より効果的な会話ができるでしょう。

得たい結果を得やすくなる

相手の理解度が上がれば、当然得たい結果を得やすくなります。

別にアドバイスが欲しいわけではないのに、相手が自叙伝的反応をすることもあるでしょう。

それにより、全く違った方向に話が進んでいくことは良くあることです。

コミュニケーションは聴く側がキーマンです。どんなに素晴らしいプレゼンをしても、相手が聞いていなければ意味がありません。

伝わらなければ、伝えたことにはならないのです。

相手の主体性に依存することなく、自らの主体性で聴いてもらえる場、理解しやすくなる場を提供しましょう。

効率のよいコミュニケーション手段を選べる

ただの情報共有であれば、メールや情報共有ツールを使い、時間のある時に読んでもらえば済みますので、基本的に議論をする必要がない会議は開かないようにしています。

依頼をする場合は、何を結果として、いつまでに欲しいのかを伝え、お互いに確認することで、合意形成しやすくなります。

複雑なことであれば直接会って話し、簡単な依頼であればメールやチャットツールでも済ませられるでしょう。

目的に沿って手段を選ぶことで、より効率の良いコミュニケーションが取れるようになります

 

終わりを思い描くことで、誰と何をいつどう話せば良いのかが定まり、得たい結果を得られるようになると思います。

 

今日からコミュニケーションを取る前に、第一の創造のために1分間使ってみてはどうでしょう

 

Today’s Quote !!

すべてのものは二度つくられるという原則を理解し、第二の創造だけでなく第一の創造にも責任を果たすことによって、私たちは影響の輪の中で行動し、影響の輪を広げていくことができる。
『7つの習慣』p.121-l.14

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