皆さんがヘリコプターに搭乗したとします。
乗っているのは、あなたとパイロットの二人だけです。
離陸してからしばらくすると、なんとパイロットが意識を失ってしまいました。
ヘリコプターはかなり高い高度を保っています。
ヘリコプターを操縦して着陸させられるのはあなただけです。
さて、あなたは自分でヘリコプターを操縦して無事に着陸する自信はありますか?
先日映画でヘリコプターを操縦している人を観て
Hiro
と思いました。
信念があるから、できることがある。
では、その信念はどこから生まれてくるのだろうか?
今日は、そんなお話です。
信念だけでは到達できない世界もある
皆さんは飛行機がなぜ飛ぶのかご存じでしょうか?
私の知人には飛行機がなぜ飛ぶのかわからないから乗らないという人もいます。
飛行機が飛ぶ理論はわかっていないと言う人もいれば、100年も前から解明されているという話もあるようです。
私は専門家ではないので、この点については良くわかりませんが、事実として飛行機は空を飛んでいます。
飛行機やヘリコプターのパイロットは、理論は置いておいても、明らかに「空を飛べる」という信念を持っているはずです。
彼らはその信念とともに、機体を操縦して空高く飛んでいます。
信念が無ければ、操縦かんを握ることも、ましてや機体に乗ることすらしないでしょう。
では、信念があれば飛行機は飛ばせるのでしょうか?
答えは、もちろんNOですよね。
信念だけで飛ばせるなら、飛行機好きの無邪気な子供は誰でも操縦できてしまいます。
習熟することで得られる信念もある
ヘリコプターを操縦するには、まず操縦の仕方を知っている必要があります。
それぞれの計器が何を意味しているのか、
どこをどういじると機体がどう動くのか、
最適な着陸態勢とはどんな状態なのか、
など、まずは知識として知っておくことが大事です。
そのうえで、ベテランに同乗してもらいながら飛行経験を積んで、やっと一人で操縦することができます。
さらに、飛行回数を重ねて経験を積んでいくことで、
空を飛べるという信念
無事に着陸できる自信
を持てるようになります。
こうして得た「空を飛べる」という信念と自信をもって、空に飛び立つわけです。
自信がなければ信念になるまで学び実践すればいいだけ
何か技術を身につけるときも同じです。
まずは、やり方を学んで知識を身につける
自分で本を買って学んでも良いでしょう。
一番良いのはその道の先生に習うことです。
先生になれる人は教えられるくらい学びを深めていますし、実践経験から来るアドバイスやストーリーは本には載っていない智慧と言えます。
そして、やってみて経験を積む
経験を積む中で上手く行かないこともあるでしょう。
でも、それは慣れていないだけ。
少しでもできたところを認めて、ほめて、やってみた自分をねぎらってあげましょう。
そして上手く行かなかった部分を修正して、次はもっと上手くいくことを楽しみましょう。
あなたが上手く行かなかった経験は、次にそれを学ぶ人たちへのあなたからの貴重な智慧となります。
こうして積み重なった経験は、やがてそれを上手く行えることへの信念となり自信となっていきます。
信念は世界を創る
現在の物質的に豊かな生活は、当時無理だと批判されたりバカにされたりした人たちの信念によって創り出された多くのモノから成り立っています。
有人動力飛行に成功したライト兄弟も、当初は機械が飛ぶわけがないと周りからバカにされていたそうです。
彼らも、「できるんじゃないか?」という推測から試行錯誤をくり返し、いつの頃からか「できる」という信念を得て、ついには偉業を成し遂げたのではないでしょうか。
実践マーケッターの神田昌典氏がフォトリーディングを教える場で、「できているのかよくわからない」という参加者の本を取り上げ、適当なページを開けて質問をしたそうです。
すると、その参加者はたった今フォトリーディングをしただけの本からの質問にスラスラと答えたそうです。
そして一言、
どうですか?
と。
何かの動画で神田さんは「もう10年以上フォトリーディングをしている」とおっしゃっていました。
彼が持つ「フォトリーディングは誰にでもできる」という信念が、現実を創った出来事だと感じました。
7つの習慣を実践するにせよ、NLPを日々活用するにせよ、自分がそのことに信念をもって「人は変われる」と思っていない限り、上手くいことはそれほど多くないでしょう。
最初は上手く行かないことがほとんどだと思います。しかし、それは慣れていないだけ。
繰り返し実践することで、やがて自然と扱えるようになるでしょう。
このままじゃいけないと思うことも、
こうなりたいと思うことも、
やりたいことがあれば、あとはトライするのみです。
さて、あなたはどんな信念を持って、空に飛び立ちますか?
Today’s Quote !!
上向きの螺旋階段を登るには、より高い次元で学び、決意し、実行することが求められる。
『7つの習慣』p.454-l.10