同僚が退職することになりました。
ヘッドハンティングされ、元々やりたいと思っていたことにチャレンジする機会を得られたので転職を決めたようです。
長らく一緒にやってきた同僚の離脱は残念ですが、前向きに自分のキャリアを考えてのことなので、場所は違えども共に成長していける関係で引き続きいられればと思います。
とてもまじめで優秀な方なので、新天地でも良い活躍をしてくれることでしょう。
何が足りなかった?
何がこの会社に足りなかったのでしょうか?
彼が今回やりたかったと言っていたことは、以前にも聞いたことがあります。
現在の組織はそれに向けて徐々に形作られているようにも思えます。
つまり、彼の今後のキャリアパスは今の会社でも積めた可能性がありますが、なぜ外に出ることを選んだのでしょうか。
見えない期待値
退職の意思を上司に伝えたとき、今の会社からカウンターオファーはもらったそうです。
そこには彼が思い描いていたキャリアパスも含まれていたと。
ただそれは、今回退職を伝えるまで提示されたことはなかったと言っていました。
そこには、部下からは見えない上司の期待値が存在していたのでした。
日々すり合わせることから
このことから、日々のコミュニケーションの中でお互いの期待値をすり合わせておくことが重要だなと改めて思いました。
- 部下に何を望むのか
- 部下から何が望まれているのか
- 今の組織でどんな経験をさせてあげられるのか
- 部下がキャリアパスとしてどんな経験を積みたがっているのか
- そのためにどんな挑戦をして欲しいのか
- どんなことに挑戦したいと思っているのか
などについて、お互いの認識を合わせておくことが大事だと思います。
『7つの習慣』の中にも「全面的なデリゲーション」、「Win – Win の実行協定」として
何が期待されているのかをお互いに理解し、納得しなければならない。
p.235-l.6
とあります。
1 on 1 や日々のコミュニケーションの中で、この点を厚くしていきたいと思います。
そして仮に、今の組織で部下にチャレンジングなキャリアパスを用意してあげられないのであれば、外に出ることも応援しサポートすべきだと思います。
お互いに前向きに納得しあえれば、後任の選定と育成も充分な時間を以て準備できるのではないでしょうか。
改めて、マネジメントの観点からそう思い至った出来事でした。
Today’s Quote !!
信頼ほど人にやる気を起こさせるものはない。信頼されていると思えば、人は自分の最高の力を発揮する。
『7つの習慣』p.243-l.12