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今回は高橋宏和氏の『あなたの夢を叶えもん』です。
高橋氏は量子力学と成功哲学を融合させた量子力学コーチング確立しているそうです。
本書は量子力学をはじめとする科学的な視点から願いを叶えるための方法を説明しています。
今回はその中から、成功法則でよく言われている願い事の方法としての
願い事を紙に書いて忘れる
について、量子力学の観点からどう説明されるのかを見ていきたいと思います。
イメージを確定した状態にする書き出し
量子力学の世界では、私たちを含め全てのモノが素粒子という物質で出来ています。
この素粒子の性質に二重性というものがあります。
- 観測されていないとき:波のようにフラフラしている
- 観測されているとき:粒子
観測されていない状態は何が起こるかわからない状態(波)、つまり無限の可能性を持っています。
その状態が観測されて初めて現実(粒子)として確定します。
これをコペンハーゲン解釈と言うそうです。
(すいません、本の受け売りで調べていません)
私たちが頭の中で願望をイメージした状態は、まだ現実ではありませんし如何様にも想像し得ます。
つまり、上記で言えば波のような状態。
これを観測される状態にするには明確に言語化することです。
つまり、紙に書きだすと。
口で言葉にしただけでは、次も同じように言えるとは限らないので観測されたと言い切るには弱いのでしょう。
今までイメージでしかなかったものを現実にする。
紙に書きだすという作業はここに意味があったのだなと思いました。
理想の現実を引き寄せるのは思考を支える思考
では、どうやって書き出すと良いのでしょうか。
本書では願いを書き出すためのフォーマットについても記載されていました。
- 主語を明確に書くべし。
- 完了形で書くべし。
- 肯定形で書くべし。
- できるだけ明確に書くべし。
- 期限を明確に書くべし。
- 叶って当たり前だと思ってオーダーするべし。
- 書いた夢が期限までに叶わなければ、もっと良い夢がかなうと思うべし。
- 書いたら見えないところにしまっておくべし。
『あなたの夢を叶えもん』p.260
『7つの習慣』にも自己宣誓書という形で似たようなものがあります。
- 個人的な内容であること
- ポジティブな姿勢が表現されていること
- 現在形で書かれていること
- 視覚的であること
- 感情が入っていること
『七つの習慣』p.171-l.12
完了形・現在形で書くという点と、肯定形・ポジティブな姿勢が同じですね。
完了形・現在形で書く理由も記載されていました。
お前の『お金持ちになりたい』って思考の元は、お前はまだ『お金持ちじゃない』という信念があるうという証拠なんや。
『あなたの夢を叶えもん』p.82-l.11
お金持ちじゃないという信念を潜在意識で持っている限り、お金持ちじゃない現実に周波数を合わせて引き寄せてしまうと。
思考を支える思考が現実化する。つまり、心から信じている観念が現実を創っているっちゅうことなんや
『あなたの夢を叶えもん』p.85-l.9
願いが叶った、叶っている状態でいることが、その現実を引き寄せ創り上げる秘訣なので、願いは完了形・現在形で書くことが大事になるのです。
気にしないから速く叶う
そして、書き出した願望はどこかにしまって忘れなさいと言われます。
これもなんでなんだろうなぁと思っていましたが、量子力学的な説明がありました。
量子ゼノン効果です。
量子ゼノン効果とは、簡単に言うと、【物質】や【状態】は観測されつづけると1つの状態を維持しつづけるっちゅう効果のことや。
『あなたの夢を叶えもん』p.83-l.4
例として、やかんのお湯が沸くのをずっと見ていると「なかなか沸かない」と思う。
その「沸かない」という思い込みが、「お湯が沸かない」現実を創り出していると。
これと同じで、紙に書いた願いを見続けると、「まだ願いが叶っていない」現実を創り出してしまうので意識しない、忘れなさいということでした。
以前、5年後の自分の姿を想像して紙に書いて刷り込むように毎日見ていましたが、明日からは見ないことにします。。
以前トレーニングを受けたDSRも量子力学をベースにされていて、ちょっと勉強してみたいなと思っていたので、お手軽に学べる本書はとても面白く読めました。
また、ここでご紹介した内容の他にもNLPとリンクして「だからかぁ」と思うようなことが満載でした。
NLPや量子力学の視点を抜きにしても、タイトルの通りに願いを叶える方法としても簡単で良いのではないかと思いますので、ご興味があればどうぞ。