「信頼されたかったら、態度を変えろ!」
過去に言われたことがある人は少なくないだろう言葉だと思います。
また、中には言ったことがある人もいるでしょう。
ただ、この言葉に潜む(潜んでいないかもしれないけど)意味は、
私があなたを信頼するかどうかは、あなたに依存しています
ということです。
しかし、相手を信頼するかどうかは、自分の課題です。
『7つの習慣』では愛は感情ではなく動詞として扱われています。
妻を愛する感情がなくなった男性の相談に、コヴィー博士は「妻を愛しなさい」と応えます。
愛情とは、愛する対象がかわいいとか、キレイ、カッコいいから愛情が湧くのではなく、自分が対象を愛するから愛情が湧くのであり、それは主体的な行動です。
愛とは、愛するという行為によって実現される価値である。
『7つの習慣』p.95-l.12
信頼も同様に、相手がどうであろうと、私たちは相手を信頼することを選択できます。
相手がそれに応えるかどうかは相手の課題であり、人は他人の期待値を満たすために生きているわけではない以上、相手にそれを期待する必要もないのです。
これは職場においても同じで、部下が評価に値する成果を出すかどうかと、その部下を信頼することは別です。
部下の成果が評価に値するレベルに達していないのであれば、そう評価をすれば良いだけです。
もちろん、上司としてその部下がパフォーマンスを出せるようにサポートする必要はあります。
大事なのは、部下のパフォーマンスと部下を信頼することを混同する必要はないということです。
相手が態度を変えるまで待っていたら、いつまで経っても信頼できる日はやってこないでしょう。
あなたが信頼に足らないという目で相手を見ている以上、あなたの脳は相手が信頼に足らないという証拠を、あなたのために探してくれるからです。
逆に相手を信頼する目で見れば、あなたの脳は信頼できる点を探してきてくれます。
信じるか信じないかは、あなた次第
さて、あなたは誰の何を信じてみますか?
Today’s Quote !!
現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう。
『7つの習慣』p.447-l.11