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未来への期待でもなく、過去への責めでもなく

「あれ、あの時やろうと思っていたのに、結局やらなかったなぁ・・・」

ということが、ちょいちょいあります。
先日も、仕事で作らなければならないレポートがひとつあるのに、後でやろうと思って他の作業に手を付けてしまいました。
その後、別の割り込み作業が入ったり、何だかんだで時間を使い、レポート作成の作業自体を忘れ、会議の場で報告することすら忘れ、「なんかあったよなぁ~」と。
1日経ってから「あっ」と思い出した事がありました。。。

未来の自分に対する甘い期待

「あとでやろう」

と、思うことは誰にでもあると思います。
勉強でも、仕事でも、家事でもあるでしょうし、自分の夢や目標に向かう活動にもあると思います。

その理由のひとつには、

「まだ時間があるから後で」
「他にやりたいことがあるから後で」

と言ったことがあるでしょう。
さらに、もっと長期的な面で見ると、

「もう少し勉強して知識を付けてから」
「もう少し練習して上手くなってから」

ということもあったりします。

短期的、長期的いずれにせよ、

未来の自分に対する期待

が、その根底にあります。

木を植える最も良い時期

未来の自分に対する期待は、自分がやらなくても誰かがやってくれるという期待と一緒です。
しかし、誰もやってくれなかった、やってくれても期待値とずれていた、またはやってもらったことに負い目を感じたりしたことはありませんか?
軽い気持ちで未来の自分に対して期待をしても、その結果は他人に期待した時と、そう変わらないかもしれません。

また、未来の自分は今よりももっと優れているはずだという思いもあります。
確かにそうかもしれませんが、いつまでにどのようにそのことに長けるようになるのかまで考え、着々と力を付けていける人は多くはありません。

木を植える最も良い時期は20年前である。次に良い時期は今である。

中国のことわざ

もっと上手くやろうとすることは決して悪いことではありません。
ただ、その想いが他人から良く見られたいという気持ちからでてきているのであれば、それは単なるエゴでしかありません。

今自分にできることが、常にその時の最高のパフォーマンスです。
今の自分の最高を出せれば、それで良いのです。

今とこれからに過去は関係ない

そして、あとでやろうと思っていたことをやらなかった場合、「なぜあの時やらなかったんだ」と後悔します。
この後悔が長く続く場合、それは今の自分に対してではなく、過去の自分を責めている場合があります。

もし、今の自分に対して語りかけているのであれば、それに対して今できる行動が取れるからです。
やらなかったことを今からやる、逃した機会を補うための行動計画を作るなど、過ぎ去ったことより今できることに集中します。

過去の事実は変えられません。
過去にとらわれてしまっているうちは、なかなか次の一歩を踏み出すことができません。
後ろ向きで歩くことは危険で、どこへたどり着くかわからないものです。

今の自分ができること、やるべきことを、未来の自分に期待することも過去の自分を責めることも、主体的な人生から逸脱しています。
書籍『7つの習慣』では主体性を以下のように定義しています。

自発的に率先して行動すること

自分の人生の責任を引き受けること

『7つの習慣』

今の自分が人生の責任を引き受け、自発的に率先して行動してこそ、主体的な人生と言えるでしょう。
過去に何があったのかは、スタートラインに関係するかもしれません。
しかし、今とこれからには関係ありません。

今できることに集中しましょう。

数分だけやってみる

もし、ついつい後回しにしてしまう、どうしても面倒臭くなってしまう場合は、

ほんの数分だけやってみる

と良いです。

すべての作業を完了させないといけないと思うと、時間がかかりそうとか大変と感じてしまい、なかなか手がつけられません。
1行だけ読んで見る、1文だけ書いてみる、1問だけ問いてみる、1箇所だけ掃除してみるなどなど、ちょっとだけと思って始める。
すると、もうちょっとやろうかとエンジンがかかり始めます。
たとえエンジンがかからなく、そのちょっとだけで終わらせてしまっても、全く何もやらなかった状態よりは良いはずです。

ちょっとだけYouTubeを観ようと見始めると、ずるずる観てしまいませんか?
その「ちょっとだけ」を、やろうと思っていることに応用すればいいだけです。

また、後に回す場合はいつやるのかを明確にし、忘れない工夫をすることが大事です。

手帳に書く
タスク登録してリマインダーを設定する
スマフォのアラームを設定する
家族や友達、同僚などに宣言する

やり方は様々ありますが、自分が忘れてしまっても思い出せる工夫をしておくと良いでしょう。


冒頭の報告は特に急ぎということもなく、結果として仕事への影響はなく済みましたが、重要な事案だった場合の損失は計り知れません。
その場で行わないと判断したとしても、期限を切ったタスク登録をして、仕事に穴をあけることのないように気をつけようと思いました。

あなたは主体的な人生を歩むために、「今」何をしますか?

 

Today’s Quote !!

意識的に努力すれば必ず人生を高められるという事実ほど、人を勇気づけるものが他にあるだろうか。
『7つの習慣』p.74-l.1

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