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【QII手帳術】第1回:役割について考える

忙しい毎日の中でも、時間を自分のコントロール下に置き、時間に追われることからも解放され、やりたいことに時間を使えるようになる第II領域に生きる手帳術。

第1回目は「役割」についてお話していきます。

以下に導入編がありますので、まだ読まれていない方は参考までに。

第II領域に生きる手帳術

大切なものを意識するための「役割」

なぜ手帳術なのに役割の話からするのでしょうか?

私は昔から家族を大事にしていると思っていました。
仕事の代わりはいくらでもあるけど、今の家族の代わりはいないのだと。
しかし、目標設定や人生を振り返るようなワークをセミナーなどで行うと、記載されることは仕事のことばかり。
家族や個人的な趣味や夢については皆無でした。
同じセミナーの参加者からも「Hiroさんは仕事人間ですね」と言われるほど。

ここで気づきました。
頭の中で家族が大事と思っていても、実際そこに意識を向けて役割を果たさなければ、ただの妄想でしかなかったのだと。

同じように、仕事で成果をあげているけれど体調を崩してしまう、成功して資産を築いたけれど家庭が崩壊しているなど、よく聞く例ではあります。
もちろん幸せに成功している人はたくさんいます。
しかし、意識を向けていないことはないがしろになってしまうのが実際のところでしょう。

そこで、自分の人生の中で担っている役割を明確にすることで、大切にしたいものに抜けもれなく意識を向けていくことが大切になってきます。

役割を洗い出す

私たちが人生で担っている役割にはどんなものがあるでしょうか。

  • 家族:配偶者、親、子供、祖父母、孫、親戚
  • 仕事:ビジネス・パーソン、顧客、上司、部下、役職者
  • 地域社会:コミュニティメンバー、隣人、国民

と言ったようなところは考えられるでしょうか。
子供という役割については、年配の方は忘れがちになりますが大切な役割です。

そして忘れてはいけないのは「個人」という自分自身の役割もあります。
自分が満たされて、初めて他人を満たせるというのも事実です。
自己犠牲の精神だけでは長く続きません。
まずは自分のコップを満たし、あふれた水で周りを潤しましょう。

さて、この他にもたくさんの役割があると思います。
個々人で担っている役割も違うと思います。
あなたはどんな役割を人生の中で担っていますか?

ワーク1

あなたが人生の中で担っている大切な役割を書き出してみてください。
「〇〇会社のセールス・パーソン」とか、「夫」、「母親」といったように具体的に書いてみましょう。

“今” 果たすべき役割に集中する

さて、人生の中で果たすべき役割が明確になったら、次はどの役割にフォーカスをするのかを決めます。

どんなに時間を効率化しても、私たちに与えられている時間は24時間しかありません。
大切な役割だからと言っても、体調を崩すほど寝る間を惜しんで活動する必要はありません。
リーダーシップ論などで有名なケン・ブランチャードは著書の中で以下のように語っています。

The old man believes in the 80-20 goal setting rule. That is, 80% of your really important results will come from 20% of your goals.
『The One Minute Manager』

80%の重要な結果は目標の20%から成ると。
私たちは生活の中で様々な役割をこなしています。中には上記で上げ切れていないもの、気づいていない役割もあるでしょう。
そして、その中でも“今”注力すべき役割に注力することが、人生を効果的に生きる上で大事になります。

そこで、先に挙げた役割の中から、今注力すべき役割を選んでみましょう。
果たすべき役割は日々の生活の中で変わっていきます。
それは進学や就職、結婚や出産などの転機かもしれませんし、日々起こる出来事や計画、目標などによるかもしれません。
今現在、自分が成し遂げたい、または貢献したいと思っている役割でかまいません。

実際に週間スケジュールを組む時は、その週で果たしたい役割だけを取り扱います。
自分自身のことや家族、仕事やコミュニティといった中から1つか2つくらいずつ選ぶことになるでしょうか。

私の場合、特別な出来事がなければ、自分自身のこと、家族、仕事で1つずつ選び、それぞれ3つずつくらいの目標を立てています。
また、後日扱いますが、自分自身を最新再生する「刃を研ぐ」も大事にしています。

今注力する役割については、後日ワークを含めて再度扱います。

役割を具体的にするレシピ

役割を設定する場合に効果的な方法を一つお伝えします。

それは役割に形容詞をつけること。

形容詞をつけることで、果たすべき役割がより具体的になります。

たとえば、

  • 父親 => 家族思いの父親
  • 営業 => 成績優秀な営業
  • リーダー => 頼りになるリーダー
  • ファシリテータ => 気づきを与えられるファシリテータ

などなど。
一つの役割の中で果たすべきことはたくさんあると思います。
そこで、その中でも何にフォーカスをするのかを、この形容詞で表現してみましょう。
あなたの状況に合わせ、今取り組みたいことから、どんな形容詞を役割につけられますか?

ワーク2

今注力したい役割に形容詞をつけてみましょう。


今回は人生の中で果たすべき重要な「役割」について見てきました。

次回は時間管理の中で重要になる「時間管理のマトリックス」について見ていきます。
第I領域と第III領域の分けが、自分の時間をコントロールする上で特に重要になります。

お楽しみに!

 

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